結婚や出産によって様々な支援が受けられる場合があります。
ここでは、主なもらえるお金について紹介します。
結婚時に勤務先からもらえるお金
勤務先からお祝い金や手当がもらえる場合があります。それぞれの会社により支給条件や申請方法、金額が異なるため、詳細は就業規則を確認するか人事や総務に問い合わせてみるといいでしょう。
結婚によるお祝い金
結婚祝い金制度は、会社の福利厚生として結婚した夫婦に一定額のお祝い金を支給する制度です。
結婚した年齢や所得、地域などによって支給額や対象者が異なりますが、一般的には3万円から5万円程度がもらえます。
住宅手当
住宅手当とは、会社の福利厚生の一つです。会社が任意で行う制度のため、必ずしも制度がある訳ではありません。
住宅ローンの返済や賃貸住宅の家賃を補助する形で支給されることが一般的です。
住宅手当の支給条件は、勤務先の規定や社員の役職、家族構成、住居距離などによって異なります。
支給額は一般的には月額1~2万円程度です。
住宅手当の詳細は、各社の人事部や給与明細などで確認できます。
配偶者手当
配偶者手当とは、配偶者がいる社員に手当を支給する福利厚生です。
配偶者手当の支給条件や支給額は会社によって異なりますが、一般的には配偶者の収入や同居の有無などが考慮されます。
所得税や社会保険料の課税対象です。
共働き世帯の増加や実力主義への変換から廃止や見直しが進んでいます。
自治体からの助成金
自治体からの助成金とは、結婚や出産に伴う費用を補助するために自治体が支給するお金です。
例えば、結婚式や新居の購入、出産準備品の購入などに使える助成金があります。
支給額や対象者は自治体によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度がもらえます。
申請方法や期限も各制度によって異なりますので、詳細は各自治体のホームページなどで確認してください。
結婚新生活支援事業費補助金とは?
結婚新生活支援事業費とは、内閣府が実施する地域少子化対策の一つです。
2015年に実施された国のアンケートによると、結婚に踏み切れない原因の一つに経済的理由を挙げた人が高い割合を占めました。
そのため、結婚による経済的負担を抑えるため、新婚世帯に対して結婚に伴う新生活の初期費用を支援するのが結婚新生活支援事業費補助金です。
実際の支援は結婚新生活支援事業を行う地方自治体のみが助成金をもらうことができるため、自分の住んでいる自治体が対象であるか確認しましょう。
結婚新生活支援事業費補助金の対象になる支出とは
補助金の対象になるのは、主に新居の住宅費用と引っ越し費用です。そのため、結婚式は対象になりません。
結婚新生活支援事業費補助金の対象条件
2021年9月から条件が緩和され、29歳以下の方を対象に補助上限額が30万円から60万円に変更されています。
受給できる条件は以下の通りです。
年齢条件
対象となる世帯は、夫婦共に婚姻日における年齢が39歳以下である必要があります。つまり、夫婦双方が39歳以下で結婚した世帯が対象です。
所得条件
対象となる世帯の合計所得が400万円未満である必要があります。
所得の目安は世帯年収約540万円未満相当とされており、所得条件を満たす新規に婚姻した世帯が対象です。
その他にも過去に同じ補助金を受けていないこと。申請する年度内に新居・引っ越しの支払いが完了していることなどがあります。
対象地域や対象期間は自治体によって異なるので、詳細は各自治体のホームページなどで確認してください。
結婚助成金の申請手続き
婚助成金の申請手続きは以下の手順となります。
条件の確認
まず、結婚助成金の受給条件を確認します。対象年齢や所得条件などが要件として挙げられます。条件を満たすかどうかを確認しましょう。
必要書類の備える
申請に必要な書類を備えます。これには身分証明書、所得証明書、結婚証明書などが含まれます。各自治体や銀行によって必要な書類が異なる場合があるため、詳細を確認しましょう。
申請手続きの開始
受給条件の確認と必要書類の揃え、申請手続きを行います。指定された申請先に必要書類と申請フォームを提出します。
結婚式を開催するための補助金を支給する自治体もある
コロナ禍で打撃を受けたウエディング関連事業の支援のため、結婚式を開催する場合に限り上限20万円の補助金を支給する自治体もあります。
沖縄県那覇市(なはウェディング支援事業補助金)が実施しました。
結婚で仕事を辞めた場合
結婚に伴い退職した場合、失業手当を受け取れる場合があります。
雇用保険への加入期間
雇用保険の加入期間が支給の基準です。
一般的に、離職前の2年間に、雇用保険に加入していた期間が12カ月以上ある場合、失業手当を受け取る資格があります。
この期間は、雇用保険料を支払っていた期間になります。
専業主婦(夫)は基本的に対象外
結婚して専業主婦(夫)になる場合、失業手当は受けられません。
失業手当の対象は「働きたいと思っている人」が職を失った場合に限るためです。
働きたいと思っている人の再就職を支援する制度なので、専業主婦(夫)となる人は対象外です。
転職活動をする人は対象となる
結婚退職をして、転職活動をしながら一時的に専業主婦になる場合、給付対象となります。
または、どちらかの扶養に入ってパートで働く場合でももらえます。
失業手当をもらえる金額と期間
失業手当の金額と期間は、雇用保険の被保険者期間や失業状態、申請条件によって異なります。
金額
失業手当の金額は、前職での賃金に基づいて計算されます。通常、前職での賃金の一部(例: 60% – 80%)が支給されますが、詳細な金額は、雇用保険の受給計算に基づいて算出されます。
期間
失業手当の支給期間は、失業保険の被保険者期間に応じて変動します。通常、最初の支給期間は最大150日程度です。その後、収入や就職活動によって期間が調整されることがあります。
失業手当は、失業者の生活費を一時的にサポートするための制度であり、支給金額や期間は個別の状況に応じて異なります。
失業手当に関する詳細な情報や具体的な計算は、ハローワークや関連する機関で提供されていますので、個別のケースに合わせて詳細を確認してください。
確定申告による還付金
確定申告とは所得税を納めるための手続きです。結婚のタイミングで退職後、年内に再就職しなかった場合、勤務先での年末調整ができないため、自分で確定申告しなければなりません。
確定申告の結果、多く納税した場合、還付金として戻ってくる場合があります。
出産のための手当金
出産のための手当金とは、出産に伴う医療費や育児費用を補助するために国や自治体が支給するお金です。
例えば、出産育児一時金や出産手当金、育児休業給付金などがあります。
出産育児一時金
出産育児一時金とは、国民健康保険法に基づいて、出産した保険者または被扶養者に支給される給付金で、出産に伴う医療費や育児用品の購入などに充てることができます。
支給額は、出産した子どもの数に応じて異なりますが、2023年度の基準額は、一人目で42万円、二人目以降で63万円です。
受け取るには、出産後2か月以内に、所属する国民健康保険の窓口に申請書と必要な書類を提出する必要があります。
医療機関から直接請求することもできますが、その場合は、医療機関が指定する期間内に手続きを行う必要があります。
出産手当金
出産手当金とは、妊娠中や出産後に働けない女性に支給される給付金のことです。
出産手当金は、健康保険や雇用保険に加入している女性が対象で、出産予定日の6週間前から出産後8週間までの期間に、所定の手続きを行うことで受け取れます。
出産手当金の額は、所得に応じて異なりますが、一般的には、直近3か月間の平均賃金の2/3程度になります。
育児休業給付金
育児休業給付金とは、雇用保険の被保険者が子の出生後に一定期間休業する場合に支給される給付金です。
育児休業給付金には、出生時育児休業給付金と育児休業給付金の二種類があります。
出生時育児休業給付金は、子の出生後8週間の期間内に合計4週間分を限度として取得できるもので、産後パパ育休とも呼ばれます。
育児休業給付金は、原則1歳未満の子を養育するために取得できるもので、2回まで分割して取得することができます。
ただし、保育所等における保育の実施が当面行われないなどの事情がある場合は、1歳6か月または2歳に達する日前まで延長することができます。
育児休業給付金の支給率は、令和4年10月1日以降に開始する休業については、休業開始日から6か月目までは67%、7か月目以降は50%です。
子育て支援を充実させている自治体
子育て支援を充実させて、移住を促す自治体があります。
東京都葛飾区
葛飾区の子育て支援策に、認可保育所などを利用している児童の保育園の減額や免除があります。
2人目の子どもは保育料50%の減免となり、3人目は免除される制度です。
愛知県設楽町
中学3年生までは、窓口で子供医療費受給証明書を提示すると、窓口で支払う保険診療適用の医療費の支払いが無料となります。
高校生の場合、3年生まで全額補助という制度もあります。医療費を支払い、後日申請することで医療負担額が振り込まれる制度です。
各自治体が独自の行っているため、移住先を検討する際、あわせて調べるといいでしょう。
まとめ
以上が、結婚や出産に関連するもらえるお金の一部です。
他にもさまざまな支援制度がありますので、自分に当てはまるものがあるかどうか確認してみましょう。
対象となる制度があれば、提出時に必要な書類を揃え、もらえるお金はしっかり受け取るようにしてください。
ぜひ、結婚や出産に活用していきましょう。国や自治体の支援を受けながら、幸せな家庭を築いていってください。

